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12月8日

12月8日という日を 意識的に記憶している

1980年のこの日 ジョン・レノンが撃たれた

僕は中学3年生だった

 

初めてニューヨークに行ったとき 僕はその現場に直行した

セントラルパークをうろついて ダコタ・ハウスへと抜ける 

その場所をみつけた

クリスマスが終わった後の寒い日だった 

街中に寒暖計があって たしかマイナス2度だった

歩く人はまばらだったが

その一角だけは 人がとりまき たくさんの花束が置かれていた

僕は とりまきの後ろで 2分ぐらい立ちどまったと思う

何を思ったか 何を考えたか もう記憶にない

 

つぎに ダコタ・ハウスを探した

その場所から ほんとに目と鼻の距離にあった

大きな鉄の門があって あごひげを生やした小太りの門番が

ひとり立っていた 背は高かったけど 弱々しく見えた

そこでも 僕は2分ぐらい立ち止まったと思う

門番の視線が 少し気になり始めたので 退散することにした

鉄格子の隙間から 中庭に最後の一瞥を送ろうとしたとき

サングラスをした 東洋人女性が見えた

おそらく駐車場から入って 中庭をよこぎり 

本玄関に入ろうとしていたのだろう

黒髪の女性は 門番にむかってねぎらいのような短い言葉をかけた

その特徴ある声で オノ・ヨーコだと分かった

 

僕は29歳で ジョン・レノンが撃たれてから

すでに14年経っていた

 

毎年この日に思い起こす記憶は もうどこかが壊れかけている