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クレタ

今日唐突に クレタへと 飛んだ

乾いた空気は サンフランシスコに似ていて

一面のオリーブ畑には 昼間から鼻の赤い

おじさんが のそのそと 働いていた

舗装されていない道路では 子ども達が 

サッカーボールを 適当に 蹴っている

なんの屈託もない ・・・ように見える

栗色の髪の毛は 人形のそれを想わせる

英語で声をかけると 恥ずかしそうに 

「アロー」 と言った

 

つかの間の妄想旅行は いつもながら

めんどくさいし 変な部位が 消耗する

9時間足らずの旅を終えて この心地よい疲労感は 

やっぱりイイものだと 感じたりする

先輩でもなく 友達でもない

敬語でもなく ため口でもない

不思議な関係の 建築家 N氏  

今回も 誘ってくれて ありがとう であります