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韓国人Ⅱ

20代の設計士たちと 夕飯を食べに行った

ボス達が忙しいので こいつらが案内します という感じの流れだった

宮廷料理を出す 接待系のお店のようで 変わった料理が並んだ

料理が気になって ちょこちょこ箸をつけていたんだけど

そのうち 誰一人 注がれたビールを呑んでいないことに気づいた

仕事中だから ビールはダメなの? と聞いたら

あなたが 呑むまで 呑めないんです・・・と言いにくそうに言う

こりゃ失敬 といって 僕はグラスのビールを一気に呑んだ

年長者が 酒に口をつけるまでは 控える・・・

儒教の教えは 21世紀も健在のようだった

 

宮廷料理のなかで エイヒレがあって 食べようとしたら

おしっこみたいな きついアンモニア臭がした

これは なんなの? と聞いたら 

伝統的な宮廷料理のひとつで 高価なものです と言う

これって あなた方は おいしいの? と言ったら

いや〜 マズいです でもお約束なので・・・

と笑いながら言ってくれたので 安心した

 

一人の青年が アメリカに行って設計の修行をしたいと

熱く語っていた もっと先端のモノが見たいと言っていた 

韓国は アメリカにも日本にも まだまだ遅れているとも言っていた

 

トイレに行くフリをして 4人分の勘定をすませた

帰る時に それに気づいた青年達は 青ざめた表情で

ボスに叱られる・・・と繰り返していた

酔っぱらいの日本人が 制止を振り切って 金を払った

俺に払わせないなら 今すぐ日本に帰るといって聞かなかった

と ボスには伝えてください と言うと

苦笑しつつ 分かりました・・・ と言っていた