Sun April 24, 2022 [ Comments: 0 ]
日本語の妙
よく言われてきたことだが
日本語は漢字 かな カタカナ アルファベットの複合体で
組み合わせの違いで 大きく表情を変える
そういうのが元来 おもしろくて 気になるので
この商売を長く続けられている
ひと昔前は 絆 というコトバが多用され
きずな キズナ とも表された
絆 は重みや演歌の香りがあり
きずな は守備範囲が広く
キズナ は何かを狙っている
最近 わりと目にするのが
つなぐ つむぐ だ
繋ぐ 紡ぐ と書かれていると
ボクは 心地の悪さを覚える
言いたいことと 字面が放つイメージが
かなり遠い気がする
繋ぐ というのは そもそも読みにくく
また不必要にいかめしく 無機的である
紡ぐ は紡績工場を想い描く
こういう表記が広告にある場合
ボクは 作り手のコトバへの無頓着と過信を疑う
やむなく そうせざるをえない理由も 察しがつくが
潔く捨てられなかったことが
クリエイティブの核心を 台無しにしている