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犬も歩けば

「犬も歩けば棒にあたる」 

とは いったい どういう現象なのか・・・

と 村上春樹さんは 長年疑問に思っていたそうで 

 

辞書を調べたら どうやら江戸時代あたりの設定で

犬が ふらふらと街へいき 店先なんぞを歩くと

商売のじゃまになるから 棒で追い払われたりする

場合によっては どつかれたりする

転じて 用もないのにうろうろすると ろくなことはなく

不幸な事態を招く 危険性さえある 

というのが 当初流通していた 意味合いらしい

 

それが 近年日本において

ポジティブ思考はいいことだ みたいな風潮が高まり

出歩けば(行動すれば) 思わぬ良いことに 偶然出会う可能性もある 

という真逆の意味も 持つことになったそうで

たしかに辞書を調べると 両方書いているものが多い

 

そういう 当初の意味合いが 今風に変化するという例はいっぱいある

「敷居が高い」とか「情けは人のためならず」とか「失笑」とか・・・

で 僕としては 新たな疑問が生まれるんだけど

それは どういうタイミングで 誰が

新しい意味として 公式に認定するんでしょうか

村上さんにならって 調べてみようと思った今日でした