Sat September 12, 2009 [ Comments: 0 ]
バンド少年 Ⅳ
よく行くショットバーに同い年のマスターがいる。
暇な日は閉店後、飲みに誘ってくれたりもする。
彼もかつてはバンド少年だった、と聞いたことがある。
客が引けた深夜3時半。
酔いに任せて、「いっちょ、やってよ」とリクエスト。
ほとんどしらふのマスター、照れながらアコギ片手に一曲。
店に反響する豊かな声量、力強いストローク・・・。
「B'zってか、このヤロウ!」
と酒クセ悪く、合いの手を入れたが、
ほんとうは、とてもカッコ良かくて感心した。
歌い終わったマスターが、神妙な顔して一言。
「ね、何か、足りんでしょ・・・」
この人、やっぱ好きだ。