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陸上部 Ⅱ

一年生しかいない陸上部のキャプテンは、

必然的に一年生である。

秀才で短距離の速いS君が選ばれたのも必然。

S君の真面目さは、その髪型にも表れていた。

潔い丸坊主である。

 

キャプテンは、練習をよくさぼる僕たち悪ガキを

いつも哀しい目で見ていた。

たまに「ちゃんとやろうよ!」と、

怒ったように言うこともあったけど、

僕たちは無視してヘラヘラしていた。

 

マラソンを走るようになって、

夢にキャプテンが登場したことがあった。

やっぱり、キャプテンは哀しい目をしていた。

「ごめん、もう、ちゃんと走るけん・・・」

と言いたいんだけど、やっぱり言えない。

そんな夢だ。

 

S君、あの頃は、本当にごめんなさい。

最近ね、あの頃の分もまとめて走ってるんで、

許してくんない?

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