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陸上部 Ⅶ

いよいよ、郡陸が迫ってきたある日、

顧問のMが、廊下でオレを呼び止めた。

「おい、ニイ」

「何ですか?」

「お前、いちおう郡陸の補欠なんやから、ちゃんと練習せんとあかんぞ。」

「・・・」

「お前、補欠にさえ選ばれんかった陸上部のヤツらのことも考えんとな・・・」

「・・・」

なんか、だんだんイライラしてきた。

「ユニフォーム着れるだけでも、ええ思い出やし・・・」

押さえきれなくなったオレは、M顧問の言葉を制した。

「分かりましたよ。補欠なりに練習しますから。」

オレは逃げるようにその場から離れた。

ほんとに、かわいくない、憎たらしいガキだった。

(子に遺伝していないことを切に望む)

 

M顧問に悪態をついたことを、我ながら反省した。

あのオッサンは、それなりにオレを心配しているんだろうに、

オレは、根性悪いよなあ・・・と。

ただ、だからといって、走る気にもなれず、

相変わらず練習をさぼっては、家で刑事ドラマの再放送なんかをぼーっと見ていた。

 

しかし、人生は、まことに不思議だ。

あれは、郡陸がはじまる5日前だったと思う。

青天の霹靂のような話が、オレの耳に飛び込んだ。

 

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