子ども

子どもは　天使でもなければ　悪魔でもない

子どもは　未熟で　大人より　

あらゆる意味で可能性を秘めた　人間ではあるが

それ以上でも　それ以下でもない

鬱陶しいけど　かわいらしい

めんどくさいけど　愛おしい

そういうバランス感覚が　社会のなかで壊れている気がする

子どもを神聖化しすぎる風潮が

わけの分からない　現実を生んでいる

元女子プロゴルファーが　妊娠検査薬で

陽性反応があったことを　ブログで紹介した　

という映像をテレビで見て　絶句した

尿をダイレクトに放出し　反応をたしかめた　その物体の写真を

うららかな土曜日の午前に大写しする　テレビ局も

完全にイカれている

少子化はいけない　みたいな論調も　こういうことに加担してる

先進国における少子化というのは　その国のポテンシャルの低下を

象徴しているのであって　個々人が冷静に判断すれば良い話だと僕は思う

中途半端な少子化対策にのっかって　無理して子どもを産んでも

おそらくハシゴを外されるだけだろう

子どもが欲しいから　産む　欲しくないから　産まない

どちらも　自然な選択だ

子どもは欲しいけど　この国ではなく　別の国に移住して育てたい　

それも　個人としての自然な発想だろう

こういうことを書くと　

お金のある人は　そういうことができるけど　我々庶民はうんぬん

とかいう人間が必ずいる　日本国憲法で保障されている　とかいったりもする

そんなもの　信用してどうするんだ　と言いたい

何かに頼らないと生きていけないのなら　そういう国を探し歩くべきだ

残念ながら　この国はそんな慈悲にあふれた国ではない

健常者でありながら　自分の頭で考え　自分の身体で行動できない

劣化した人間に　明るい明日など来るはずがない

僕が二人の息子に伝えたいのは　それだけだ