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腹立ちと失望と無力感

「オリンピック開催都市は10年前に決まりますが

我が社はその数年前から自社内にプロジェクトチームを配置し

広告的利権の獲得に動いています」

20年ぐらい前にそんな話を

電通のAE(営業マン)から聞いて この会社の底力を知った

十数年間 何一つ利益を生まない人材を養えるだけの

体力があることは言うまでもないが

兆円レベルの金を動かすためには

それ相応の準備がかかるのだと思い知った

 

世界に名を馳せたトップ企業は 多かれ少なかれ

そういうしのぎの削り方をしているのだろう

 

我が日本政府はどうだろう

戦略的互恵関係か何か知らんが

資源的にも経済的にも相互依存度の高い

中国という国に対して

昨日おととい知り合ったかのような

「分かりませんでした」モードで

後手後手の言い訳ばかりを繰り返している

 

尖閣問題で国民が知ったことは二つある

ひとつは

政治家や官僚はなんだかんだ言ってもエリートだと思っていたが

実はかなり頭が悪いんではないかということ

ふたつめは

いっぱしのことは口にするけど

国と国民のために献身するという精神も気概も欠如しているということ

である

 

もちろん

政治家も官僚も 中国と違って

民主主義国家である日本においては

国民を代表する象徴的な存在であることも否めない

 

それらが相まって

腹が立ち 失望し 無力感に包まれてしまう