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理系

100年前に建てられた五重塔を解体修理し

100年後につなぐプロジェクトの

サイン・グラフィック担当ということで 末席に参加させてもらっているが

一昨日 その全体ミーティングがあって 

構造のプロフェッショナルの方々の 会話を聞くことができた 

議論の内容は ほぼ理解不能であったが

理論 数値 実験 を拠り所にした 理科系ならではの

スマートなコミュニケーションは 聞いてて心地よかった

地方創生だの クリエイティブだの といって

共通の ものさしを持たない人たちが 着地点の見えない

不毛な会話をしている現場とは明らかに異なる 清々しさがあった

専門用語が飛びかいながらも 議論が膠着しかかると

ユーモアをからめた独特のレトリックが放たれ 

場がなごみ あたらしい方向性を示すアイデアが 飛び出したりする

文化的な取り組みにおいて こういった知性の共有や協働は

どうやれば できるのだろうな と思ったりした

成功事例のトレースと 分かりやすく幼稚なものを選択していく

文化的指向性に どんな未来があるのだろうか