Mon June 20, 2016 [ Comments: 0 ]
苦味
生理学的な味覚は 五つで
塩味 甘味 酸味 苦味 旨味 なのだそうだ
辛味は 神経経路が違うらしく
生理学的には 味覚に該当しないのだとか
苦味は 毒の象徴ということで
経験値の少ない子どもが 苦味を嫌うのは
本能的な防御反応なのだそうだ
苦味の最大の特長は ストレス緩和作用で
継続摂取により 刺激に慣れ 常習性が生まれる
ビール 珈琲 たばこなんかが 最たる例で
大人の味 ということになる
いわゆるファストフードや スナック菓子 スイーツといった類に
苦味がある場合は 少ないが
そういう食文化が全盛である ということは
何かのメタファーであると思われる
日本のビール消費量は 年々減り続け
たばこは健康ヒステリー達の標的にされ
珈琲が 苦味文化を死守している様相だ
人のこころを打つものには 微量の毒が含まれている
というのが 持論であるが
苦味を分からない人たちが増えると
それは違ってくるのだろうな と思ったりする