Tue June 28, 2016 [ Comments: 0 ]
文化
文化というコトバは 大正時代に
知的で 洗練されていて お洒落な印象を放つ語感として
もてはやされていたようだ
文化包丁というコトバに 若い頃ずっと違和感を持っていたが
それが大正期に生まれたコトバだと知って 納得がいった
大正時代の文化スタイルは 振り返ってみるとお洒落だな
という視点があって 高度経済成長期に 文化というコトバが
再度もてはやされて 文化住宅 という造語が生まれたらしい
今 文化というコトバは とてもニュートラルな印象で
大衆 若者 酒場といった接頭語を つけて表現されることが多い
逆に 文化が頭につく造語というのは あまり見ない
文化というコトバにもたせた使命は 経済成長とともに終了し
手垢がつき 多様な状況だけが残ったということなのだと思われる