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万屋

子どもの頃 近所に家族経営の

なんでも 売っている 万屋があった 

この場合の「なんでも」は 全て ではなく

アトランダム という意味である

店先にはガチャポンがあったりして

一本50円の 瓶入りファンタを飲みつつ

何がでるかな〜 とワクワクしていた記憶がある

少し離れた場所に スーパーマーケットのチェーン店ができて

お役御免 という感じで その万屋は無くなった

思えば あの頃は いろんな種類の自営業があった

自転車屋 金物屋 乾物屋 魚屋 八百屋・・・

組織に属さなくても 家族を養えるだけのビジネスが

日本中の町に 点在していたわけだが 

今となっては そういうビジネスが成立する確率は 極めて低い

合理性や利便性の追求は 人間の業の一部だから 

必然の経路を 歩んできたということだ

昔は良かった とかいう言い方は 好きではないが

組織に属さない いろんなバリエーションの生き方を 

子ども心に しぜんに感じ取れたことは

ボクにとっては とても良かったのだと思う